Topics! 2002/04/20
The Coca-Cola Companyは米国で5月15日よりバニラ味のコカ･コーラを発売すると発表した。
今回の新製品は「Vanilla Coke」というかなりベタな名前で、デザインもCokeのそれを踏襲したものになっている。価格も他のコーラ飲料と同じに設定されており、Cherry Cokeと同様に「コカ･コーラの一バリエーション」という位置づけになっている。
フレイバー系のコーラについては80年代からCoca-ColaとPEPSIが研究を行ってきた歴史がある。柑橘系を選択したPEPSIと対照的にCoca-Colaはコーラと甘いフレイバーとの相性に着目し、1985年に名作「Cherry Coke」を世に送り出した（註1）。これに対してPEPSIはこれまでの研究の集大成ともいえるレモン風味のコーラ「PEPSI Twist」を1999年より発売、順調に売り上げを伸ばしている（註2）。今回コカ･コーラは得意の甘味系フレイバーの新製品投入により巻き返しを図る。
コーラとバニラの組み合わせは意外なようにも思えるが、実は微量ながらコカ･コーラの成分に含まれている。またはカナダの飲料メーカー・Urban Juiceが「Jones Vanilla Cola」を、バニラとコーラの相性は決して悪くない（コーラフロートもまた然り）。バランス次第では第二のチェリーコークとなる可能性は十分にある。
気になる日本での発売予定は今のところないが、米国での成功如何では日本に輸入される日もそう遠くないかもしれない。これからの展開に注目だ。
（なかもと）
（註1）その後PEPSIは「Wild Cherry PEPSI」を発売、これに対抗した。
（註2）その後Coca-Colaは「Diet Coke with lemon」を発売。これに対抗した。
【2007.5.3更新】関連情報へのリンクを修正。
