Cola Turka

2003年にトルコの食品メーカーULKERより発売されたトルコ製コーラ。本国だけでなくトルコ系住民の多いドイツやオーストリアでも販売されている。

ヨーロッパ諸国の例に漏れずトルコでもCoca-ColaやPEPSIなどの米国ブランドコーラが圧倒的なシェアを握っており、本品はその状況を打破するために開発されたという。Mecca Colaのように宗教色こそ濃くないものの、ユーモアを交えながらもアメリカ化を否定するCMを作るなどそのコンセプトに揺るぎは見えない。

ヨーロッパでの展開を想定したパッケージには、6ヶ国語の原材料表記が並ぶ。全ての表記が多言語で書かれているが、常に一番上にはトルコ語があるのが象徴的だ。バーコード横の“MADE IN TURKEY”がなんとも誇らしげ。

やや水っぽいものの酸味が複雑で、あとにフルーティな香りが残る。独特のコーラのフレーバーがあり、よく作りこまれたコーラという印象を受けた。炭酸がきつめなのも嬉しいところ。完成度の高いコーラだった。

Ulkerブランドは2016年にダイドードリンコに買収されたが反米の精神は健在で、2024年のイスラエルのガザ衝突の際には大きく売り上げを伸ばしている。