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![]() 中本 晋輔 ネタ切れの為前年のコーラ月報7月号で感動の最終回を迎えた「Coke vs Pepsi」。最 近久々にいいネタが入ったので、無責任にも復活する事となった。なんか「実は生き ていた」のタイタニック2みたいだけど、気にせず話を進めよう。今回はタイで発売 された両陣営のサッカー缶の対決。W杯本大会には行けなかったタイだが、その盛り 上がりは凄かったようだ。 ![]() まずは先手、コカ・コーラ。コカ・コーラはサッカーW杯の公式スポンサーであり、完成 度の高い記念缶を発売している。97年の新缶のイメージを残しつつ、バックの円がサ ッカーボールになっている。また日本ではあまり見られなかったが欧米で主に使用さ れた 「eat footboll sleep footboll drink Coca Cola」 という、非常にコカ・コーラ らしいキャッチを採用している点もポイント高い。また裏には 優勝国フランスの名とファイナルスコア (決勝の対ブラジル戦でのスコア)を掲載している。またロゴの下の 「limited edition」の表記がコレクター心をくすぐる。 ![]() これに対してW杯絡みの缶は作れないペプシも、サッカー缶を投入。98年統一デザイ ンの裏側にサッカー選手の写真とデータ(と思う。読めないからね)を掲載していた。 印刷の状態が悪くよく分らないのだが、私のではこっぱげの選手がボールを蹴ってい た(ロナウドか?)。また興味深いのが同社のタイでのキャンペーン。タイではアメリ カと同じく若者をターゲットにしたキャンペーン「GeneratioNext」が展開されてい るのだが、そのなかの 「o」の字がサッカーボールになっている のだ。おお、何と言う芸の細かさ! また缶上部にはやはり「limited edition」の文字が踊る。おそるべし はタイコーラ業界である。 今回の対決、缶の出来ではスポンサーというアドバンテージをフルに活用したコカコ ーラがペプシに完勝したと言わざるを得ない。しかし逆境ながら敢えてサッカー缶発 売に 踏みきったペプシのチャレンジ魂も見事で、十分評価されるべきであろう。これから もコカ・コーラとペプシには素晴らしいライバル列伝を綴っていってほしいものだ。 [四季報 1998年10月号] [コーラ白書] [HELP] - [English Top] Copyright (C) 1997-2000 Shinsuke Nakamoto, Ichiro Nakahashi. |