コーラ津々浦々 サンフランシスコ・ヨセミテ編
中本晋輔

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2004/09/15 10:00-

Curry VillageからYARTSのバスに乗り、同じルートでMercedへ向かう。駅で荷物を預け、がらんとした駅のベンチでサンドイッチを食べていると、次の上り列車はホームから発車しませんというアナウンス。Amtrakは複線だがホームは片側に一つしかなく、上り下りの列車が同時に駅に着くとこういうことが起こるらしい。

しばらくするとサンフランシスコ行きの列車がホームから1本向こうの線路にやってきて、ホームを行き過ぎて踏み切りの上で停車する。我々乗客はホームから線路に降りて、踏切りから列車に乗り込むという貴重な経験をする。タイミングが遅れれば大惨事になりそうだが、なにより踏み切りで止められて乗車や荷物の搬入をずっと見させられる車が気の毒でならない。Amtrakは乗るたびに何か驚きがある。

2004/09/15 18:30-

Union Square を臨む Grand Hyatt にチェックイン。この旅で初めて冷蔵庫のある部屋に泊まる。

ミニバーのPEPSIは$2.50でGlacier Pointの2.4倍。飲もうとして妻に叱られ、結局Macy's のカフェで缶コーラを飲む。$1+tax。

ここにきて、持ってきたタイヤつきダッフルバッグの底に穴があく。高校の頃から使っている旅行用のカバンで、海外には持っていっては現地のコーラを詰めてきただけに少し感傷的になる。が、とりあえず新しいのを調達しないと日本に帰れない。

何件かデパートを梯子して、TUMIのウィールドダッフルを購入。ナイロンのダッフルの下にキャリーハンドルを収納する硬質のボックスがあり、そこにちょうど缶が入るのが素晴らしい。いままでは空き缶の保護用にダンボールの筒を使っていたが、これからはこのボックスに入れるだけでよさそうだ。$299は痛い出費だが、使い心地に大変満足する。

アメリカンジャパニーズフードが食べたくなり、ガイドブックで調べて"Sushi Boat"というレストランに行く。中央のカウンターの周りに水が流れ、そこを寿司や惣菜を乗せた船の皿がぐるぐる回っている。

スパイダーロールなるものを頼んでみると、カリフォルニアロールの中央からソフトシェルクラブの足が飛び出したシュールな寿司がやってくる。かかっているのは勿論テリヤキソースだ。

寿司と思わなければ、味は悪くない。

2004/09/16 10:00-

サンフランシスコ近代美術館(SFMoMA)に行く。やや時間の読みを誤って開館1時間前に到着し、MoMAのカフェで時間をつぶす。ビスコティを乗せた皿のデザインが良い。

コカ・コーラのボトルをモチーフにした作品で有名な Andy Warhol の作品を直に見る。(残念ながらコーラに着いての作品は展示されていなかった) シルクスクリーンを使った大胆な構図と色彩はなかなか興味深いが、思っていたほどのインパクトは感じなかった。

ひととおりMoMAを回ってみると、コカ・コーラをテーマにした作品が多いことに驚かされる。それほどコカ・コーラ、特にスペンサーロゴとコンツールボトル、がアメリカでアイコンとして確立していると言うことなのだろう。紙製キャリーケースに入った6本のコカ・コーラそのものを題材にした粘土作品「Coca-Cola 6-Pack」などはその典型だ。

また特別展示中のWilliam Egglestonの写真のなかにもコカ・コーラの看板やボトルを撮ったものが見受けられた。ちなみに一番のお気に入りは、うちの会社のロゴ入りダンボールが車道にうち捨てられた様子を撮ったシュールな作品である。

帰りのギフトショップでそのお気に入りの写真の絵葉書を見つけ、上司への土産に1枚購入する。

2004/09/16 15:00-

アメリカ肉がたらふく食いたくなり、Powell St. のTed's Steakというステーキレストランに行く。カフェテリアのようにカウンターで注文する形式だが、すぐ前で分厚い肉を焼いてくれる様は圧巻。セットの飲み物はコカ・コーラ、ダイエットコーク、チェリーコーク、ルートビアなど、かなり濃いラインナップだった。

名物Tad's Original Steakとコークと免罪符のグリーンサラダを頼み、ひたすら喰う。日本ではなかなか味わえない満足感。$11強。

帰りにStockton St.の小さなシガーショップで、KIRKLAND Cola というCostCoブランドの缶コーラを見つける。$0.35で、ここではケースごと買えといった無茶は言ってこない。最近はアメリカでもこの手の廉価PBコーラは姿を消しつつあるようだ。

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