コーラ白書
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Cola Collectibles「コカ・コーラ、英ロイヤルウェディング記念ボトル」

中本 晋輔

暗い話題の多かった2001年、イチローの活躍と並んで明るいニュースとなったのが12月の愛子様ご誕生である。皇太子ご夫妻の待望のお子様の誕生は一過性のブームに終わらず、皇室典範の改正議論に発展するなど大きな話題となった。今回はそれにちなんで、皇室関係の数少ないコーラグッズ「ロイヤルウェディング記念ボトル」を紹介したい。

皇室関係といっても本品は日本のものではない。英皇太子ご成婚を記念して1981年にイギリスで発行されたものだ。コカ・コーラの記念ボトルの多くは8オンスのホブルスカートか10オンスのストレートサイドと相場は決まっているが、これは伝統的なデザインを大胆にアレンジした独特のフォルムの250ml瓶。王冠ではなくスクリューキャップを採用するなど随所に工夫が見られる。この形をしたボトルが作られたのは後にも先にもこの一例だけである(写真のコーラは詰め込み合成です)。

ボトルの中央には赤字で白抜きでコカ・コーラのロゴと「Commemorative Bottle」の文字が躍りコレクター心をくすぐるが、さらに興味深いのが裏面だ。英皇室のオフィシャルとあって中央部にはユニオンジャックが鮮やかにプリントされている。その上にロイヤルウェディングの日付が入っているのも高得点。そして両脇には祝福をうける2人の名前がはいっているのだが、Prince of Wales と共に名を連ねるのはLady Diana Spencer。そう、1997年に非業の死を遂げたあのダイアナ妃である。彼女の名前がコーラの中に現れたのはこれが初めてで、おそらく最後であろう。

最後はスキャンダルが目立ったダイアナ妃であったが、結婚した当時イギリスは国を挙げてのお祭り騒ぎだったという。そんな時代の一シーンを今に伝える貴重な一品である。

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