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![]() バスコロ into 篠山![]() バスの旅も楽しい そんなわけで,ここ平野の地に誕生した三ツ矢サイダーだが,やがて原料の炭酸が不足するようになる。帝国鉱泉は新たな源泉を篠山の篭坊温泉に求め,そこでも炭酸ガスを採取するようになったらしい。そこも是非見てみたいものだ。 平野を後にし,川西能勢口,JR川西池田経由で三田駅に向かう。時計は12時。空腹になると怒り出す中本に何か食べさせたいところだが,残念ながら時間が迫っている。間一髪のところで駅のコンビニに滑り込み,最悪の事態は免れた。 12時28分,三田駅発小柿行きの神姫バスに乗り込む。乗客は我々も含めて5, 6人といったところだろうか。このバスは日に4本しか走っていない。ここまでのスケジュールがタイトだったのは,そのせいだ。 バスは三田の市街地を抜け,田園風景の中をのんびり走る。料金表の数字は見る間に跳ね上がり,いつの間にか乗客は2人だけに。 「レンタカーの方が安かったかも」 と呟く私を他所に,中本は楽しそうだ。それにまあ,レンタカーでの取材にはあまり良い思い出がない[→RC子 日本海慕情]。 ![]() 左側のかわいいバスに乗り換える やがてバスは30分ほどで終点に着く。しかし我々の目的地,篭坊温泉は,さらにバスを乗り継いだ先にある。路線バス乗り継ぎ・・・普段あまり味わうことのない,甘美な響きだ。 料金を払おうとすると,運転手さんが「ほんまにええの?」と怪訝な顔をする。ええの?って,どういうこっちゃ? 「篭の坊までいくんやったら,こっちの回数券の方が得やで。」 三田から篭坊温泉までは片道約1,200円。1,000円で1.300円使える回数券を買えば,なるほど安上がりだ(少し余るけど)。運転手さんありがとう。 隣の小さなバスに乗り換えると,その運転手さんも乗り換えてきた。折り返しのバスで三田に帰る予定だから,長いつきあいになりそうだ。 バスは谷間の1車線道路を縫うように走る。時折やってくる対向車との行き違いに難儀しながらさらに30分弱。バスは終点,篭の坊停留所に到着した。折り返しまでのタイムリミットは約20分間。源泉はどこにある?
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